楽しいスパルタ・ヴォイストレーニング ? 自分の歌い方の個性が見えてきた不思議な体感

【2023.11.6 追記しました】

こんにちは。
剣れいや(つるぎれいや)です。

現在、水面下でアーティスト活動の基盤を整えています。

私はいろいろな表現手法を用いますが、どんな表現をするにしても、基盤となる部分はいちばん大切ですからね。

ちなみに今回は、ヴォイストレーニング。

思い返せば、2021年の年明け間もないある日。
どうしても歌の表現力をレベルアップさせたいと思った私は、鏡氏に教えを乞うことにしたのです。

新宿のヒトカラ(ひとりカラオケ)に入って、20曲くらい歌って録音して、鏡氏に聴いてもらいました。そしたら…

鏡:「…で、コレをどうしろと?」
剣:「!!?」

何をどうすればいいのか、分からないから、改善点が知りたいのだと伝えて、鏡コーチのスパルタ授業がはじまったのでした…

鏡:「倍音が無いんだよね…。れいやさんは声帯の上を開けると下が戻っちゃうんだよ。声帯を上に引き上げて、かつ下に引き下げるの」

しかし言われていることの意味がわからなかった為、ここでは書けないような恐ろしい特訓(笑)を提案され、実践・・・

鏡:「出るじゃん」
剣:「こ、こういうことだったのか…!」

ビフォーアフター録ってみると、ぜんぜん違う。「誰だこの声?」という感じ。

そこから3年間、ことあるごとに鬼コーチ鏡氏にダメ出しされていたのですが、今回ようやく突破口が見えました!

鏡氏に、教わったヴォイトレの内容について「公開していいよ」と言われたので、この記事に残しておくことにします。(ちなみに今回のヴォイトレ内容は、中・上級者向けとなります)

きほんを大切に、がっつりと。

歌う前に、まずしっかりと声帯のストレッチをします。
「声を出すための筋肉」のストレッチという事ですね。
ストレッチではありますが、これ自体がトレーニングでもあります。

声を当てるトレーニング
① 声を、真後ろ(後頭部)に当てる。
② 声を、真上(頭頂)に当てる。
③ 声を、前(鼻)に当てる。

次に、軟口蓋(なんこうがい)を開けるトレーニング。
よく、「あくびをする寸前の口の中の形」と表現されます。

軟口蓋を開けるトレーニング
①「あー」と声を出す。
② 軟口蓋を開けて(引き上げて)「あー」と声を出す。

次に、声を下声帯※ にかけるトレーニングです。
( ※かせいたい …医学用語ではなく、造語だそうです)

声を下声帯にかけるトレーニング
① 無声音で「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」という音を出す。
出来ない場合、息の量が多すぎる。
息を止めて、息を吐くイメージ。

② 無声音の「あ゛あ゛あ゛」という音に、徐々に声を混ぜていく。
この時、下声帯に声をかけたまま、外れないようにする。
下声帯から外れてしまう場合は、息の量が多すぎる。

③ 下声帯にかけた声を「あ゛ーーー」と伸ばしたまま、音階を上げていく。

※ちなみに、洋楽を歌う時はこの「下声帯にかけた発声」をする必要があるとのことです。日本人が洋楽やラップを歌ってサマにならない場合は、この下声帯を使えていないのだそう。

私は基本的に息の量が多すぎるので、うまく出来ないポイントがあり。うまくできるまで繰り返しました。
やっとできてからの、鏡コーチの「ハイ、あと5回」の掛け声で、体に定着させます。

鏡氏曰く、これらは「生活をするための体から、歌う体になるための準備運動」とのこと。
練習したり、歌ったりする前段階にやることなのだそうです。

自己満を卒業する時。

練習していて印象深かったことがあります。

歌っている最中に

・気持ちがいい
・達成感がある
・やってやった!感がある

という時は、録って聴いてみると、ことごとく息の量が多すぎで、結果、音が当たっていない、声が裏返るなどの副作用が起きていました。

逆に、歌っている最中に、

・まったく頑張っていない
・リラックスしている
・淡々と集中している

という状態の時は、特に達成感もなにも無いのですが、録って聴いてみると「頑張っている時よりも声量が大きい」(息が効果的に音に変換されている)。音を外していない(正確に音を当てられている)。

ということを発見しました。

このギャップは、歌っている最中に自分が聴いている音は、外側に聴こえている音と異なるために生じるとのこと。

思わず、「私はこれまで一体、何を頑張っていたんだ!!」と叫びたくなりました(笑)
こんなに少ないエネルギー量が、最も効率が良かったなんて、衝撃すぎです。

もちろん、ストレス発散や自分が楽しむことが目的ならば、思いっきり好きなように歌えばいいと思うんです。達成感、気持ちよさ、やってやった感が大事です。

ただ「私はこれまで十分楽しんだよな」と思い、今度は「自分が表現したいことを、歌で好きなように表現できるようになりたい」という願望が出てきたんですよね。

試行錯誤で身についた『癖』を、『個性』にするために

鏡コーチ曰く、

「れいやさんは、自分の「持ちキー」よりも高すぎるキーと、低すぎるキー(本来なら出ないはずのキー)を出す時に、「息を混ぜて滑らせて出す」という技を使って出している」

とのこと。(自分ではまったく分からない)
私はあまりに辛すぎた為に、そんな苦肉の策を編み出していたんですね。(笑)そりゃあ歌ってて疲れるわけだ。

そして、

「れいやさんの場合、基礎を徹底してやった人が、さらに上級編で身につけるような技を、無意識に使っているんだよね。それはそれで凄いと思うが、無意識だから自分でコントロールできない(あと基礎もできていない)」

とのこと。

私は、高校生の頃からひとりで歌って録って聴いてを繰り返していたんですが、20代の頃に少しだけヴォイトレを学んで、そのあとはほぼ我流でした。

さらに鏡コーチは、私の歌を聴いてこう言っていました。
「れいやさんの高音から降りる時の、この一瞬、短いビブラートがかかるんだよね。そこがかっこいいから残したいね。
あと、基礎である”息を100パーセント音に変換”をマスターすれば、これまで無自覚に使っていた技を自分でコントロールして使えるようになる」

とのことでした。

要は、正攻法で行けば
基礎→応用→試行錯誤→これまでの技全てを使える状態(個性)

となるところを、私は
ミニ基礎→試行錯誤→苦肉の策→変な癖→基礎→これまでの技全てを使える状態(個性)

という道を歩んでいるという事かもしれません。
遠回りした分、無駄なこともいっぱいあったけど、面白いアイテムを手に入れていた。みたいなことでしょうか。

 

今は、変な癖が抜けなくて苦戦していますが

この先、しっかりとした基礎ができれば、癖も個性になる。
コントロールできることが大切ということですね。
何事も真髄は同じ。

まずはプロの言うことを素直に受け止めて実践あるのみ。
しっかり基礎を固め、2024年は作曲も再開して、創造の年にしよう!
幼い頃の夢を、現実のものにするため、走り続けます!

 

剣れいや

 

 

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