文章を変幻自在に操る女性性と男性性のエネルギー4種

こんにちは。
剣れいや(つるぎれいや)です。

このブログは、最初は書きたいことを書いていました。

ところが「女性性と男性性のバランス」というキーワードであまりにも反響があったため「女性性と男性性のバランス」に特化して1年くらい書いていました。

おかげさまで、今ではなんでもかんでも女性性と男性性で解説できるようになりました。

 

これからは切り口を変えつつ女性性と男性性のバランスの観点で探っていきます。

そして、これまで何気なくスルーしてきた「当たり前」に対し、いろんな角度から光を当ててみようと思います。

 

今回のテーマは、文章。

 

普段私たちが目にしている文章のなかにも、女性性と男性性というエネルギーがこめられています。

「文章にエネルギー?」

そうなんです。
文章でエネルギーを感じる、ということなんです。

わかりづらいと思うので、一体どんなメカニズムが働いているのか、見てみることにしましょう。

言葉は翻訳することでエネルギーになる

正確にいうと、私たちの脳が言葉を解釈して、そこで思考や感情が呼び起こされたときにはじめてエネルギーになります

ようは化学反応みたいなものです。

だから、文章を読んでいるときは、その人の中でエネルギー的な翻訳作業を、無意識に行っているのです。

 

たとえば、文章で「バカ」って書かれているのを見たとき、もし自分に関係することだったら「イラっ?」とするかもしれませんよね。無性に怒りが湧いてきて、つい体まで動いてしまうかもしれません。

これってすごくないですか?
ただ文章を読んだだけなのに、感情が動いて、体までも動いてしまうかもしれないのです。

人を行動させる文章って、そういうことなのです。

しかしたとえばその文字を、日本語を知らない人、たとえば外国人の人が見たとしましょう。
その人は、「バカ」と書かれてようが「アホ」と書かれてようなーんとも思わないわけです。

「文字を見た」というよりむしろ、記号を見た、意味不明な図を見た、という感覚です。

ちなみに、下の文字を見てどう感じますか?

 

 

これは「バカ」という意味の文字らしいです。

 

私は意味を知ったあとですらも、面白い形だなー、Tシャツのデザインにでもどうだろう?思いました。意味がどうであれ、その言葉を知らない人にとっては、感情を呼び起こすことのないただの図形にすぎないんですね。

文章にエネルギーがこめられるというのは

なにも「文字に呪いのエネルギーが封印されている!」とかではなくて

読んだ人の中で、解釈され、感情が動く。ということ。

 

だから理解できない言葉では、感情は呼び起こされない、ということ。

思考と、感情が動いてはじめて、その人の中でエネルギーが発生するのです。だから、文章はわかりやすさが大事!といわれるのです。

 

こう理屈で説明すると、なんだか味気ない感じがするかもしれません。文字は記号!みたいな。

 

ただ実際のところ、読み手の人を想いながら、熱を込めて書いた文章というのは

相手にとどけたい想い故に、勝手に分かりやすくなるんです。
だから、結果として伝わるんですね。

テクニックも大事だけれど、最終的には伝えたい想いの強さが決め手になります。

本気度が大事ってことです

 

「れいやさんのブログを読んで人生が変わりました!」と報告してくださる方もいて、ブログやっててよかったなあと感じます。

しかし、私が届けたい想いで書いていただけでは、そういうことは起こらないと思います。

その方が人生を変えたいという気持ちで読んでいたから、その方のなかで人生を変えるためのエネルギーに変換されたのです。

そう考えると、ブログが一方通行の配信メディアだなんて嘘ですよね。

ブログは時間と距離を超えたコミュニケーションであり、伝える側と受け取る側のコラボレーションなんだなあと、つくづく感じますね。

 

女性性と男性性の文章とは?

文章を読んだ人のなかで、エネルギーが発生するメカニズムを簡単に説明しました。

では、それを女性性と男性性のエネルギーで説明するとどうなるのでしょうか?

女性性と男性性というのは、性別やジェンダー(社会的性差)のことではなく、エネルギーの性質のことです。

火は上に向かって立ちのぼり、広がっていく

水は常温では形がなくて流れていく、とかの

性質ということです。

 

さきほど、文章にもエネルギーがあるんですよ、とお伝えしました。

もっというと、文章にもエネルギーの性質の違いがあるのです。

女性性と男性性のエネルギーには

火の男性性
風の男性性
水の女性性
地の女性性

という合計4種類の性質があります。
文章にするとどんな感じなのかを、ちょっと見てみましょう。

4種のエネルギーとそれぞれの文章

火の男性性エネルギーの文章

火の男性性エネルギーには、直進する、スタートさせる、本能、野心、サバイバルといったキーワードがあります。その文章は、短くてエネルギッシュな熱い印象です。

例をあげると

行け!やれ!気合いだ!なんとかなる!やった!!最高!!

という感じです。並べるとちょっと暑苦しいですね(笑
スローガンとか、応援の弾幕、ノリだけで書く文章もこんな感じですね。

風の男性性エネルギーの文章

風の男性性エネルギーには、知性、理論、情報、削ぎ落とす、洗練させるといったキーワードがあります。その文章は、説明的・理論的で淡々とした印象です。

例を挙げると

行動するということは〇〇において重要である。なぜなら〇〇は〇〇であるからだ。

という感じです。理路整然としてるけど、とっつきにくさも感じますね。
論文とか、解説系の文章はこんな感じです。

水の女性性エネルギーの文章

水の女性性エネルギーには、共感、共有、一体化、感情、夢などのキーワードがあります。その文章は、感情的、情緒的でロマンチックです。
例を挙げると

行動できると嬉しいよね。毎日がワンダーランドになりそう♪

という感じです。
とっつきやすさで共感が生まれやすいが、「何が言いたいのかよく分からない」と言われてしまうこともあります。
気心知れた親しい人と話すときの、フィーリングだけで伝わる、あの打ち解けた感じですね。

 

地の女性性エネルギーの文章

地の女性性エネルギーには、安定、維持、基盤、継続、育むといったキーワードがあります。その文章は、具体的で細やかです。
例をあげると

行動するには、まずそのために必要なものを準備をして、次に〇〇をして、次に・・・

という感じです。地に足ついて現実的ですが、作業的な印象で面白みに欠ける感が出ます。
料理の手順とか、説明書などの文章もこんな感じですね。

 

適材適所だから、いい。

女性性と男性性の4つのエネルギーは単体で使うのではなく、割合を変えて使いこなすことで適切なエネルギーにしていくことができます。

料理の味付けみたいなものです。

しょうゆだけで味付けしたらイマイチなところに

みりんと、塩と、砂糖を、割合を考えながら絶妙なさじ加減で使うのです。

ただ、私としては、

そこに一番重要なのは、ダシ(風味)だと思います。

出汁(ダシ)とは何か?

その人にしか出せない

「味」です。

だから、理屈としてみたときに内容が同じであっても、

話題の切り口とか、文章の間とか、強調するポイントとか、さりげない言い回しで、その人らしさ、つまり「ダシ」がにじみ出すのです。

それで、味わい深〜くなるんです。

でも、どんなに細かいことを考えたところで、テクニックに終始したのでは本当の思いは伝わりません。

最終的に仕上げを決めるのが、食べてくれる相手を想う気持ちです。

相手を想う気持ちがベースにあること
それが、自分の伝えたいことを伝える上でもっとも大切だと、私は思っています。

だって「伝えたい」というのは、こっちのエゴだから。

だからこそ、一方的ではだめで、

受け取ってくれる方がどう感じるのかを常に意識して、反応を感じるとるような気持ちで書いていくと、それがちゃんと届いていくんだと思うのです。

すみません話が脱線しました。

適材適所の話ですね。

(再)適材適所だから、いい。

異なる性質のエネルギーを組み合わせるとき

足し算ではなく、掛け算になります。

つまり、異なる性質のものを組みあわせることで、化学反応が起きるのです。

錬金術みたいなものです。(余計わかりにくいですか?)

たとえば
火の男性性と、水の女性性

2つのエネエルギーをかけ合わせると、恋愛のエネルギーになります。

火の男性性の割合が強いと、情熱的な恋愛エネルギーになり
水の女性性の割合が強いと、ロマンチックな恋愛エネルギーになります。

対して
風の男性性と、地の女性性

2つのエネエルギーをかけ合わせると、実務的なエネルギーになります。

風の男性性の割合が強いと、思考重視の企画書的なエネルギーに。
地の女性性の割合が強いと、物質重視の設計図的なエネルギーになります。

これらは単純に例としてあげただけで、

4つのエネルギーを組み合わせることで、変幻自在に印象を変えることができるのです。

とはいっても、なんでも組み合わせりゃいいのかというとそうでもないです。

もし適当に組み合わせたら

セクシーな印象の設計図とか
思考重視の恋愛とか

になっちゃいますので。

どんな状況で必要になるのかがちょっと疑問です。
(もし用途があったら教えてください。気になるので)

組み合わせるには、意図が大事なんですね。

ちなみに4種のエネルギーの組み合わせは、割合によって無限のパターンが可能です。

例えば、
風の男性性水の女性性の組み合わせの文章だと

「知性」に「情緒」が交わり
哲学や詩の世界になります。

そこに地の女性性をプラスすると、現実感がプラスされて禅問答のような感じになります。

さらに地の女性性を強めていくと、もっと現実感が増していき
説法とか、ことわざとか、現実の暮らしに根ざしたものになっていきます。

文章の世界って、奥が深いですよね。

もし出版するのであれば、校正いれたりしつつ、慎重に公開までもっていけるけど、ブログはスピードや鮮度が命だったりします。

勢いが必要だからこそ、ときにダイレクトに伝わってしまうからこそ、相手への思いやりがめちゃくちゃ大事だと思うんです。

言葉や情報は、もともとの性質として風の男性性エネルギーを持っています。
風の男性性は、ソード(剣)で表されます。

つまり、言葉の刃で、相手を傷つけることもできてしまうのです。
でも、それを愛を持って使うことができたとき、古い概念に縛られて苦しんでいる人を解放することもできるのです。

解放するっていっても、おおげさなことじゃないんです。

 

嫌なことがあってしんどさを感じていた時

ゆるーい言葉に触れて、ちょっと癒された。

それも、苦しみからの解放だし

嫌な状況でも抜け出せずにいたが

愛ある厳しい言葉に触れて

自分の中の勇気を奮い立たせることができた。

これも解放です。

 

言葉は、ツール。

だからこそ、愛を持って、時と場合に応じて適材適所で使い分けよう!ってことでした。

マニアックな記事でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

それではまた!

 

剣れいや

 

 

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