第9回 なぜハマるのか?魔のトライアングルのナゾをあばく【人間関係のトリック】


 

第9回 なぜハマるのか?魔のトライアングルのナゾをあばく

 

こんにちは。

冷静と情熱のクリエイティブカウンセラー

剣れいやです。

 

人間関係の悩みを一挙に解明する『人間関係のトリック』

第9回目です。

 

 

前回のつづき

「負け犬根性くん」最強説

3人をとりまくシステムについて

 

エックスさんから解説していただきましょう。

 

第9回 なぜハマるのか?魔のトライアングルのナゾをあばく

 

つるぎさん

それではエックスさん、宜しくお願いします。

 

エックスさん

はい、宜しくおねがいします(^^)

 

つるぎさん

前回エックスさんは

依存界では負け犬根性くんが最も力を持っていて

依存界から抜け出せるチャンスが最も大きいけれども

 

実際に抜け出すためには

ある大きな決断が必要とおっしゃっていましたね。

 

 

エックスさん

はい。そうですね。

ブラック企業に例えると分かりやすいかもしれません

 

つるぎさん

ブラック企業ですか…

 

 

エックスさん

ブラック企業は、社員が主導権を握っています

 

つるぎさん

え? ブラック上司やブラック社長ではなく、

下で働いている社員が力を持っているということですか…?

 

 

エックスさん

はい、そうです。

 

つるぎさん、

もし、ブラック企業の社員が全員そろって、

私はこんな労働環境では働きません!

と断固たる姿勢で辞めていったらどうなるでしょうか

 

つるぎさん

うーん…

労働力がゼロになって…

会社が回らなくなって…

場合によっては倒産の可能性もあるかも…?

 

エックスさん

そうです。実は

力と権限を持っているのは、雇われる側。

 

だからブラック上層部は

初期段階で徹底的に社員教育を施し

お前達の存在は無力であり、雇ってもらえるだけありがたいと思え

というメタメッセージ(表面上は見えないメッセージ)を送り続けます。

 

つるぎさん

ひぃぃ

 

エックスさん

そうして教育された社員達は

『こんな自分を雇ってくれるなんてこの会社くらいだ。

贅沢言わずにサービス残業がんばろう。

先輩や同僚も文句言わずに頑張ってるんだし…』

という思考をするようになるのです

 

つるぎさん

巧妙ですね…(;^^)

 

 

エックスさん

これを3人に当てはめると

●ブラック企業(怒れる判事くん)

●ブラック社員(負け犬根性くん)

●ブラック企業を批判し、ブラック社員を擁護しようとする団体(エセヒーローくん)

エックスさん

という図式になります

 

つるぎさん

な、なるほど…Σ(^Д^;)

 

エックスさん

分かりやすく図解してみましたので、下の図をご覧下さい。

 

【人間関係の魔のトライアングル】

 

エックスさん

このトライアングルの頂上に向かう、上向きの矢印に注目してください

 

つるぎさん

負け犬くんに矢印が集中していますね。

 

エックスさん

負け犬役は、

最も多くのエネルギーを受け取れる、おいしいポジションなのです

 

つるぎさん

判事役からは「攻撃」を

エセヒーロー役からは「介入」をされているのに?

 

エックスさん

はい。

お前はダメなヤツだ!」という

攻撃エネルギーであっても、

あなたは可哀想な人だ…」という

介入エネルギーであっても、

自分に何らかの形でエネルギーを向けてもらえること。

 

それは、「自分の存在に価値がない」と思い込んでいる人にとっては

自分の存在に意識を向けてくる人がいる

という認識になるのです

 

つるぎさん

ああ…!

Σ(^Д^;)

無視されるよりはマシ…」っていう発想ですね…

しかし、なんという不毛な三角関係…

 

エックスさん

そして、

エセヒーロー役から判事役に向かっている矢印にも注目してみてください

 

つるぎさん

判事くんは、第6回目の講座で

エセヒーローくんに攻撃されてましたもんね。

 

 

エックスさん

この現象で、なにか気づきませんか?

 

つるぎさん

エセヒーローくんが、攻撃している…という事は

怒れる判事くん役とおなじポジションになってるってこと…ですか?

 

エックスさん

そうなんです。

状況に応じてこの3つの役割は

瞬時に入れ替わるのです。

 

つるぎさん

なんと!

 

エックスさん

例として

メール講座、第4回目の、

負け犬くん」と「判事くん」のやりとりを振り返ってみましょう。

 

司会のつるぎさんが、判事くんを止めに入ったとき

判事くんの攻撃は、つるぎさんに向きました

 

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つるぎさん

そうでした。負け犬くんは、判事くんの言動を見て

止めに入ってくれましたよ。

 

 

エックスさん

実は、このとき

負け犬くんは瞬時にエセヒーロー役である

救済者ポジション』になっていたのです

 

つるぎさん

え、役割が変わっただけって事ですか!?

…なんか世知辛いなあ。

負け犬くんも人をかばうなんて優しいところがあるんだと思ってたのに…(;^^)

 

 

エックスさん

そうなのです。

 

依存界は、さきほどつるぎさんがおっしゃったように

不毛な三角関係』が繰り返されるだけの場所。

 

人間関係のエネルギーは常に閉じた中で動いているだけです

 

 

つるぎさん

エックスさん、

さすがにこの世界の違和感に気づいて、

嫌気がさす人が出てきてもおかしくない気がするんですが…

 

なぜこのトライアングルは維持されてしまっているのでしょう?

 

 

エックスさん

それは、

外の世界への怖れがあるためです。

 

これまでのルールが通用しない生き方。

変化への怖れ。

人間は、未知のものを本能的に怖れるのです

 

つるぎさん

その「怖れ」こそが、魔のトライアングルを維持しているという事ですか…

 

エックスさん

はい。

依存界とは、

自分の存在価値に対する不安が創り出した

『怖れ』によって機能しているシステムなのです

 

つるぎさん

では、前回エックスさんがおっしゃっていた

負け犬ポジション」が依存界を抜け出すために

一番重要なことって、

 

その『怖れ』を克服することなんですか…?

 

 

エックスさん

そのとおりです。

 

負け犬ポジション

これまでは

無力なフリをしていれば、

質はともかくとして沢山のエネルギーが手に入った。

でも、その世界を後にする決意をしたとしましょう。

 

依存界の中でつちかってきた人間関係が

自分を古い世界に押しとどめようと

あらゆる手段を講じてきます。

 

 

自律界の存在を知らない人が大半ですから

そんな怪しい世界があるわけない!』という意見や

あなたが心配』などという言葉で引き戻そうとしてきます

 

つるぎさん

単なる引っ越しのレベルでは無さそうですね…(;^^)

 

エックスさん

古い関係を断ち切る怖れ

実は、これがとても大きいのです

 

 

ガタッ

 

 

つるぎさん

ぎゃあ!? Σ(^Д^;)

 

 

エックスさん

何の音ですか?

 

 

つるぎさん

何でしょう……

あ、私、ちょっと見てきますね(;^^)

 

 

 

 

失礼いたしました。

緊急事態発生のため、このへんで一旦、講座を終了させていただきます。

 

 

次回

【第10回】いざ作戦会議!魔境を抜け出すための攻略法

お楽しみに!

 

【次回】
第10回 いざ作戦会議!魔境を抜け出すための攻略法

 

剣れいや(つるぎれいや)

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