こんにちは。
剣れいや(つるぎれいや)です。
たまたまツッコミたくなるものを発見したので、たまには気分を変えて、こういうことも記事にしてみようかなと思います。
Google さん「女性性」の意味、違うんだよー
※2018年3月9日の時点での記事です
Google で「女性性」で検索すると、こんなのがぴょこっと出てきます。
Google さん、ウィキペディアにパスしてますけど、その結果が「女らしさ」・・・・???
そっか、そりゃみんな、女性性に対して分からなくて誤解するわけだ。
そもそもネット上に情報が無いんだから。
まだ社会(日本?)の認識が追いついていないのを感じたので、この際、私なりにまとめてみますね。
※Googleさんには、検索結果についての意見を直接連絡しておきました。
女性性と女性の違い
抽象的な概念なので分かりづらいとは思うのです。
でも
女性と女性性は違うのです。
そのまえに、すこし話を整理したいので、お付き合いいただければと思います。
女性性と男性性について理解するための下地として、
まだ日本ではあまり浸透していない
ジェンダーとセクシャリティーの違いについてご説明いたしますね。
ジェンダーとは?
ジェンダーとは、社会的な性差のことです。
今の日本で一口に「女性」と言ったときには、
ジェンダーを指すことが多いと感じています。
たとえば、
「女の子だから、そんな格好しちゃだめでしょ!」
「男なら涙を見せるな!!」
みたいなことです。
ジェンダーとは社会的に
「女なら、男なら」こうであることが一般的、
当たり前である、こうするべきである
といった、人々が持っている概念のことです。
そのほかにも、いろいろ、たくさん聞いたことがあると思います。
「男が●歳で年収●円とか、ありえないでしょー」
「あんた男らしくないよ、もっと●●じゃなきゃ」
「男は働いて家族を養うものだ」
「あなた女性らしさが足りないんじゃない?」
「女子力あげなきゃ・・・」
「女の幸せって●●のことだろ」
これらはすべて、
社会、文化によって作られた性差
「ジェンダー」という概念です。
それでは、つぎにセクシャリティについて見てみましょう。
セクシャリティとは?
セクシャリティとは、肉体の性のことです。
生まれたときに、
女性器がついていれば女性
男性器がついていれば男性
というように、医学的な視点からみた肉体の性のことです。
脳の機能や生理現象など、解剖学的な意味での「性」ですね。
まれに、男女両方の性器を持って生まれてくる方もいらっしゃるようですが、
その場合は肉体が中性ということになります。
セクシャリティが中性ということですね。
女性性、男性性はジェンダーやセクシャリティとは別次元のモノ
ジェンダーは、社会的な性差。
セクシャリティは、肉体の性。
ということがお分かりいただけましたでしょうか。
※難しいと感じられるようでしたら、さらに詳しくご説明しますので、コメント欄からご質問くださいね。
では、本題の
「女性性と男性性」とは、結局何なのでしょうか?
実は
女性性、男性性というのは
エネルギーの性質のことなのです。
今回は、入門編として、ものすっっごく単純にしてみようと思います。
例え話にしてご説明いたします。
エネルギーをシンプルに考えてみよう
この世界には、火と、水というものが存在します。
火は現象です。
「火起こし」という言葉があるように、火は発生する性質があります。
ひとたび発火すると、上に向かって立ち上り、燃えやすいものがあれば、どんどん燃え広がっていきます。熱を与える性質があり、太陽も火のエネルギーです。
対して、
水は実体があります。
地球の重力に従って流れ、あらゆるものを取り込み、流していきます。
また、染み込んだり、溜まったりする性質も持っています。そして、熱によって液体から気体になり、霧や雲にもなるし、氷や雪にもなる、変幻自在の性質を持っています。
そして
火と水は、相反する対極のエネルギーです。
火が大きすぎて、水が小さければ、水は蒸発してしまいます。
水が大きすぎて、火が小さければ、火は消えてしまします。
正反対の性質というのは、ほどよいバランスを取っていないと、お互いを打ち消しあうものなのです。
とっても身近な例を上げると
キッチンでお湯を沸かしていて、もしうっかり忘れてしまったら・・・
いつしか水が蒸発してしまい、空焚きになってしまいます。
これは、一時的に火と水のバランスがとれていたけれども、
火が時間をかけて水に影響を与えたことで、水が負けてしまったのですね。
単純にいうと、エネルギーの性質とはこういったことなのです。
火のエネルギーの性質と、水のエネルギーの性質が違うというのは
多くの方が「そりゃそうだよね」ってなると思うのですが
「違う」と一口に言っても、
1つのエネルギーの中に様々な性質があることがご理解いただけたかと思います。
人の中のエネルギーに例えてみる
では、この相反する火と水のエネルギーが、
一人の人の中にあったら、どうなるのでしょうか。
ちょっと見てみましょう。
さきほど、セクシャリティは肉体の性です、とご説明しました。
それでは、ここに、
肉体が男性の「Bさん」と、
肉体が女性の「Aさん」という人がいる、としましょう。
そして、例として、
Bさんは火のエネルギーが強いタイプで
Aさんは水のエネルギーが強いタイプ
とします。
図にするとこんな感じです。
Bさんは、肉体が男性で、火のエネルギーが強いタイプ。
Aさんは、肉体が女性で、水のエネルギーが強いタイプ。
「なるほど、2人の性質は違うんだなー」と感覚的に伝わるのではないかと思います。
では、今度は別の2人で説明しましょう。
肉体が女性の「Dさん」と、
肉体が男性の「Cさん」です。
そして、
Dさんは火のエネルギーが強いタイプ
Cさんは水のエネルギーが強いタイプとします。
それを図にすると、こうなります。
Dさんは、肉体が女性で、火のエネルギーが強いタイプ。
Cさんは、肉体が男性で、水のエネルギーが強いタイプ。
だんだんイメージ出来てきましたでしょうか。
Aさん、Bさん
Dさん、Cさん
という4人に登場していただきましたが
この4人の中にある、火と水の性質は、
単なるエネルギーの性質の違いです。
そして、
女性性と男性性というのは、これと同じ。
エネルギーの性質の違いだけ。
つまり、
社会的性差であるジェンダーとは無関係なのです。
まとめ
「女らしさ」という言葉は
ジェンダー、もしくはセクシャリティを指すものであって
「女性性」とは、また違った次元のお話なのです。
性質(エネルギー)が先にあって、
次に肉体という物質があって
社会的な概念は、最後に付け足されたもの。なんです。
そして、
社会的な概念というものは、時代とともに移り変わる流動的なものですが
エネルギー的な性質は、宇宙が誕生したときから変わらない、永久普遍のものです。
だから、社会的な概念から話が始まって、
女性性、男性性を定義してしまうと
女性性、男性性の本質的な部分からズレるんですよ、というお話でした。
それではまた
剣れいや(つるぎれいや)
「女性性の本当の意味は「女らしさ」ではない。ジェンダーとセクシャリティーまでとことん解説!」への 3 件のコメント
女性性と男性性を表す
水のエネルギーと火のエネルギーの図が
とてもわかりやすかったです。
火が強すぎると水を蒸発させ、
水が多すぎると火を消すという表現も、よくわかりました。
ユング心理学でいう、女性性と男性性を
アニマ、アニムスと名付けて説明している文章より、
れいやさんの説明の方が、ずっとわかりやすいです。
今後のコラムも、楽しみにしています!
結構読み返したけれど結局女性性と男性性とはなんなんでしょう・・・?
定義できないのはわかりましたけど大体こんな感じだよ~みたいなので教えてもらえたら嬉しいです
こんばんは。女性性 男性性という例えより 水と火のエネルギーという表現をされていて、これまで 今ひとつしっくり落ちなかったのだけど 感覚が少しわかってきました。そして、水と火のエネルギーが自分の中に「ある」のだということもイメージとしてわかりやすかったです。