短い命を燃やす声

蝉が猛烈に鳴いている。

短い命を燃やす声。

でも、当人たちは

自分たちの命が短いなんて

思ってないだろう。

誰でも意識しなければ

自分の当たり前を

疑うことはないけど

私たち人間が

蝉の何千倍の時間を生きられるからといって

蝉が人間の寿命の長さをうらやましく思うだろうか?

たとえば、人間の何千倍も生きる宇宙人に出会ったとして

私は別にうらやましくはない。

このままでいい。

与えられた命を淡々と。

外側には求めない。

 

自分の内側に永遠が続いてる気がするけど

それも別に求めてない。

 

今のこの人生の、残された時間を

ひたすら

生きる。

 

もうすでに

生きていたいとか、

生き延びたいとかじゃなくて、

いま生きている。

だから、

ただ。生きる。

 

 

 

 

 

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