鉄のフライパンでホットサンドを作りながら語る。

こんにちは。
剣れいや(つるぎれいや)です。

 

ここしばらく、体調を崩しアトリエで寝込んでおりました。

回復してきたところで、急にホットサンドが食べたくなったんですよね。

チーズがとろけて、トマトがあつあつの、外側がカリッとしたホットサンド。

 

でも私はホットサンドメーカーを持っておりません。

 

なんとか作れないものかと調べていたら、フライパンと、小さめの鍋蓋でつくれるらしい!

さっそく、北風が吹きすさぶ夕闇の中、材料を買いに行ってまいりました(笑)

 

体調が回復してまともに歩けるようになったので、心が躍り足取りが軽くなります。

健康ってすばらしい。

 

せっかくなので、2020年にチャレンジした『一眼レフで撮影しながらいろいろ語る』料理ブログにしてみようと思います。

この真っ赤なトマトなんですが、カメラの画質設定を「VIVID」にして撮ったらこんな感じになりました。

なんだか、実際に買ってきたトマトの色と違うし、リアリティがない…。
そこで「ナチュラル」設定にして撮ったら、ありのままのトマトの色になったのでこちらを採用します。

なんだろう…

雰囲気がチェコ映画っぽいような気がしてきた。

気のせいかな。

この鉄のフライパン。
一生モノの道具を手に入れようと思って2015年に買った、タークの一枚板のフライパンです。

10年来の付き合いになります。

↑このときの記事で「テフロン加工のフライパンは消耗品だと気づいた」って書いたんですけど

最近さすがに「ちょっと使うにはテフロンのほうが便利だ」と感じ、小さいテフロンのフライパンを使っていたんです。

 

しかしやはり、鉄には鉄の良さがあるんだなあ、とつくづく思いました。

 

鉄のフライパンのメリット…

空焚きができる。
熱いうちに冷たい水をかければ汚れが簡単に落ちる。
焦げ付いても金属のヘラやタワシでガシガシ洗える。
鉄分が摂取できる…など。

あと、鉄のフライパンで焼いたものは余計な水分が飛ぶせいか、美味しく感じます。

デメリットは…
扱い方を心得ていないと焦げ付く。
新品のうちは油が馴染むまで焦げ付く。
洗剤で洗うと皮膜が取れてしまい焦げ付く。
重い。

 

対してテフロン加工のフライパンは
適当に扱ってもこげつかないし、軽くて扱いがラク!

10年ほど鉄のフライパンを使っていたのですが、久々にテフロンを使ったら、ラクすぎて涙が出そうになりました(笑)

その代わり、テフロン加工のフライパンはコーティングを守る必要がある。

だから、
空焚きができない、
金属のフライ返しが使えない、
熱いうちに冷たい水をかけてはいけない。

といったところで気をつかいます。

 

今は、急いで作りたいときや疲れている時はテフロン、
焼きに力を入れたい料理(グリル、パンケーキ系)は鉄のフライパン、と用途によって使い分けるのが自分に合っている、という結論に至りました。

でも、今後一生どちらかだけを相棒に選べと言われたら、間違いなく鉄のフライパンを選びますね。

頑固で扱いづらいけど、
やっぱり信頼できるんです。

便利さも大事だけど、
最後に残るのは信頼です。

おっと、ホットサンドの話を忘れていました。

 

ホットサンドは具を挟む面に「溶かしバター」を塗るといいらしいのです。

だったらフライパンで溶かしてそこに食パンを置いてみたらいいのでは?と思ってやってみたら、一応塗れました。

でも、このやり方で加熱しすぎると内側のしっとり感が損なわれるかもしれないので、

ちゃんと作るなら横着せず溶かしたバターを丁寧に塗るほうがいいと思います。

 

次に、溶かしバターを塗った面にチーズを乗せ

 

トマトON。

 

なぜだろう、写真の画質というか、雰囲気が

チェコ映画に出てきそうなんだよな…シュバンクマイエルとか…

 

そういえばかなり昔だけど、衝撃的なほど無機質に撮られた食べ物の写真を見て衝撃を受けたことがありました。

 

野菜とか、焼き菓子のマフィンとか、ドーナツとかが、

まったく食欲をそそられない色合いと画質と構図で撮られたアート写真。

 

アパレル系の冊子のための写真でしたが、意図的に記号化して撮ることができるカメラマンだったのだと思います。

 

同じモノを撮るにしても、撮る人の視点や意図によって、驚くほど違う作品になる。

しかし、そういった作風すら、AIが生成できるようになった現代。

 

これから先、人の表現は一体どこに向かうのか?
気になりどころです。

 

サンド!

プレス!

 

この時に鍋の蓋が必要なのですね。
思いっきり押し潰しました。

幸い、この鍋蓋は鋳物製。
かなり重いので最高の重石になってくれました。

 

弱火で2分半ほど焼きます。

いい感じの焦げ目がついたので、ひっくり返しました。

再度プレス!

 

裏面も弱火で2分半ほど焼き…

いい感じに焼けたので完成です!

切ってみました。

チーズがとろり。念願のホットサンドを家でつくることができました。

外がカリッと、中はあつあつで美味。ごちそうさまでした!

 

実はホットサンドの写真、スマホでも撮ってみたんですが、よくSNSで流れてくるような綺麗な写真になってしまい、まったく雰囲気が違ってしまったのでボツにしました。

スマホだと誰が撮っても同じように見えてしまうってこういうことか。と痛感。

 

 

それにしても、久々に一眼レフでピント調節しながら撮ったのですが、ピント調節自体がめんどくさく感じてしまったことに衝撃を受けました。

 

なんというか、スマホのカメラが賢すぎるんですよね。

こうすれば綺麗に撮れる、っていうのを計算して、勝手に調整してくれちゃうから。

私たちはシャッターボタンを押すだけなのです。

 

「勝手にやってくれるなら、わざわざそんな面倒なことを自分でやらなければいいじゃん」

効率を重視してたら、当たり前ですけど、そう思うわけですよ。

それでいいなら、もちろんいいんです。

 

ただし、世の中がすべて「効率」に全振りして、その流れが加速していくのだとしたら…

 

その都度、勇気をもって立ち止まり
「この場合の効率って、何のための効率なのか?」を確認するのが人間としての役割なのかもしれない、と思いました。

私はここ数年とくに、世間の基準に合わせてラクなほうに向かってしまっていたけれど、今立ち止まれてよかった。

世間の価値基準に合わせていたら、私という人間の感性が鈍っていく可能性があったわけですから。

作業者としては良いことであっても、
表現者としては危険だな、と思いました。

 

そろそろ2025年も終わります。
AI元年と言われた年でしたが、振り返っても本当に衝撃的な年でした。

 

現時点の私の価値基準としては、以下のふたつ。

① アナログの価値を少しずつ見直してみる。
② 世界的なデジタル依存、電力依存の流れを鑑みて、個人でできる対策をしておく。

このあたりを重点的に取り組んでいきたいと思っています。

 

 

気ままな記録にここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

それではまた!

 

※後日追記

病み上がりの夕食にバターたっぷりホットサンドだったため、翌朝に胸焼けしました。(苦笑)

体が弱っている時は胃腸にやさしい食事を心がけようと肝に銘じました。

 

↓2020年に写真撮りながら料理した記事↓
引きこもってアートしながら語る。写真の表現と、野菜まるごと放りこむカレー

 

↓鉄のフライパンについて語ってる記事↓
つながってますか?いちばんシンプルな、ココロとカラダの声。

 

剣れいや

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