急きょ、舞台のボディーペイントのお仕事をお受けしました

こんにちは。
剣れいや(つるぎれいや)です。

人生何が起きるか予測つかないものですね。

実は、鏡ざゆら氏の舞踏のお仲間が舞台をやるということで、舞台鑑賞のために私もご一緒させていただくことになり銀座に遠征中だったのです。

2日連続の舞台で、それぞれ別のアーティストさんが出演するのですが、スケジュールが合わなかったため、私は2日目だけお邪魔することになりました。

そして当日の朝。

鏡ざゆら氏が舞踏家のユリカさんに、「舞台裏で何かお手伝いすることがあればやりますよー」とお伝えしたところ、鏡ざゆら氏がメイクの仕上げ、私がボディペイントを担当する流れに。

何が分かれば描けるのかをきかれたので私は、

・どんな世界観か
・何を表現するのか
・本番の衣装と身につけるアクセサリー

を聞いてもらえるようお願いしました。

舞踏家のユリカさんが、様々なリコーダーを演奏しながら踊り、ヒグマ春夫さんという映像作家の方がプロジェクターで映像を投影するというコラボ舞台作品とのこと。

コンセプトを聞く限り、非常に複雑に絡み合ったある種の無機的な感情とあいまった、混沌と、退廃的な印象を受けました。

さらに、衣装にお使いになるという赤いユリの花飾りの写真を拝見し、私の中で下向きに咲く退廃的なユリの花のイメージが湧き起こりました。

ボディペイントはいつも即興で描くので、私は事前に自分の内側にイメージを作り上げていきます。

楽屋で描くのは夕方です。本番は19時。ということで午前中から、緊張しながらユリのデッサンを描いていました。まさかこんな展開になるとは思っていなかったので、持ち合わせのノートとボールペンを使って。

途中から、正式にお仕事として受けるということになり、本番までにしっかり準備せねば!というプレッシャーも生じてきました。汗

結局ホテルのデスクで15時までずっとデッサンして、少し仮眠を取ってから現場に向かいました。

そして、舞踏家のユリカさんにボディペイントを描かせていただきました。

メイクは鏡ざゆらが、ヘアメイクも鏡氏と相談しながら仕上げることができ、ユリカさんにはとても喜んでいただけました!

いやはや、本番に間に合ったことで気が抜けて、そのあとは舞台がはじまるまで少しボーッとしてしまいましたね…

ユリカさんは昔からずっと音楽をされていて、その後に舞踏をはじめ、しばらく舞踏に取り組まれていたとのこと。この度、自分がずっとやってきた音楽と舞踏を融合させるという試みだったそうです。

私自身も、絵と舞踏を融合させてステージに立った経験があるので、舞台から試行錯誤の感覚が伝わってきてとても共感しました。

とにかく、こんな機会をいたけたことに感謝です。

毎回思いますが、舞台をつくるという事に携わるだけでもとても充実した時間が過ごせるし、集中して表現する「今に没頭する喜び」というのは何ものにも代えがたいです。

それに加えて今回、何か節目感というか、何かが大きく変わったような気がしました。

少しずつですが、予想もしていないような何かが動き出していきそうで、楽しみです。

 

 

剣れいや

 

 

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