才能がないことは頑張っても無駄?強みを軸にする生き方

こんにちは。
剣れいや(つるぎれいや)です。

 

今回は「強み」について書いてみます。

強みを軸に?

これからの時代は、とにかく自分の強みを軸に生きることが大切になります。

 

しかし、

強みというのは

「単体で存在していて、手放しにスバラシイもの!完璧なもの!」というわけではないのです。

 

そのことは、2018年の記事のなかでもちょろっと書きました。

強みは弱点になりうる?強みに投資してみたらココロの余裕を手に入れた

 

今回は、この記事のなかで書ききれなかったことを深く掘り下げてみようと思います。

 

強みって何だ?

よく「私は取り柄がない」と言う人がいます。

しかし私からみると、取り柄や強みがない人なんかいないんです。

 

そして、弱点しかない人なんていません。

 

そもそも弱点というものも、強みというのも、

あるひとつの性質を、どういう価値観の場に位置付けるか?で変わってくるものです。

 

目立つのが嫌いなAさん

たとえば

目立つのが嫌いで、ひとりで黙々と取り組むことに安心感や喜びを感じる、という性質を持った

Aさんという人がいたとしましょう。

 

極端な例えですが

もし、Aさんの親が「この子を芸能界入りさせてトップスターにしたい」と思い、Aさんが物心つく前の幼い頃からステージに立たせていたら、

Aさんは「いつも華やかでなければならない。ひとより目立たなくてはならない」と、がんばるかもしれません。

しかし、もともと目立つのが嫌いで、ひとりで黙々と取り組むことに安心感や喜びを感じる性質を持つAさんは、華やかな振る舞いを求められる上に、多くの利害関係者に対して社交性を発揮しなければ生き残れない芸能界に、強いストレスを感じるようになります。

その後、Aさんが大人になり、世界にはもっと他の生き方があることを知り

自分がこれまで疑ったことすらなかった自分の道に疑問を持ったとしましょう。

 

「この世界は自分に向いてないんじゃないか」

と思い始め、自分の意思で人生を変えようと決めた時

はじめて親の敷いたレールではなく、自分の人生を生きるというチャレンジに踏み出すことになります。

 

このAさんの「目立つのが嫌いで、ひとりで黙々と取り組むことに安心感や喜びを感じる

という資質は、

目立つことを求められる世界では弱点となっていました。

 

しかし、

目立たず黙々と仕事をこなすことを求められる世界に行けば、一転して強みになります。

 

ということは、その逆パターンもあるということです。

 

もともと華のあるBさん

華があり、居るだけで人目をひく芸能人的な資質」を持っているBさんという人がいたとしましょう。

しかしBさんは「仕事とは、目立たず黙々とこなすものだ」と親から教わりました。

Bさんは大人になり、何の疑いももたずに「目立たず黙々と作業をこなす職場」を選びます。

 

しかし、その職場でBさんは、目立たず黙々と作業をこなすことで結果を出さなければなりません。

Bさんには「目立たず黙々とこなす才能」が無いので、どんなに頑張ったところでうまくいかず、それが元々の才能のおかげで「人目をひく」ことになっていまいます。

人目をひく」のは、単なる才能なのですが、実務的なことをコツコツこなす人に能力で追いつけないので「悪目立ち」しがちになります。

そうなると華やかな性質が裏目にでてしまい、周囲から「仕事ができないのに生意気」「あざとい」「八方美人」「目立ちたいだけなんじゃ?」「もっと立場をわきまえろ」などと言われてしまうかもしれません。やがて仕事が苦痛でたまらなくなります。

そして、意気消沈しているときにメディアで芸能人やスターを目にするたびに「ザワザワ」した謎の感覚を覚えるようになります。

 

ただ、人は自分の強みに気づきにくいものですから

自分がその性質を持っていることに気づかず

「なぜ自分が反応するのか」ということを自覚できないことが多いです。

 

目立つのが嫌いで、ひとりで黙々と取り組むことに安心感や喜びを感じるAさんと

華があり、居るだけで人目をひく芸能人的な資質をもつBさん。

 

もしふたりが、生きる世界を入れ替えたら、

ふたりは水を得た魚のように、イキイキと輝きだすことでしょう。

 

ただ、そんな変化を受け入れるにも

自分が過去に信じ込んだ「古い思い込み」を手放す必要があります。

 

 

自分が「自分に合わないことを無理やり頑張る」に慣れてしまっている場合

 

呼吸するように自然にやって、うまくいって、喜ばれる

という状態に、違和感を覚えてしまうことが多々あるからです。

 

強みは単体でスバラシイのではない

話をもどします。

 

強みというのは、単体で存在して素晴らしいのではなく、

強みには、その強みが活かせる場が必要です。

 

強みは絶対的なものではなく、相対的なものであるということです。

 

特に日本人は「今の環境にしっくりきていない」と思っても、

「継続は力なり」とか言いながら、ずっとい続けてしまう傾向があるように思います。

 

継続が力になるのは、自分の強みを活かせる分野に取り組めているときだけです。

 

自分の強みが活かせる分野でなら、たとえ困難にぶち当たっても、継続することで成長し乗り越えていけますし、人並み以上の成果を出すことができます。

逆に、強みが生かせない分野でどんなに継続しても、もともと強みを持っている人におよばないので、成長が伸び悩み、とどまってしまうでしょう。

 

うまくいかないと感じたら

「自分の才能に合わないことをやっていないか」というところを確認してみましょう。

 

特に、自分の才能は自覚しにくいので、自分が思っている「強み」は本来の強みからズレていることがほとんどです。

 

 

 

強みをみつけるヒントは

 

自分が頑張ってないのに褒められること

自然とやっていることでびっくりされること

 

です。

 

「なんでこんなことで?」

「こんな簡単なんだから誰でもできる」

「別に、たいしたことやってないんだけど」

 

と思うポイントがあったら、

たとえ受け入れがたいものであっても(笑)

褒められた言葉をそのままメモしておくのがオススメです。

 

言われたことを修正してしまうと

自分の感覚で解釈してゆがめてしまうので

 

言われた事実だけを、一字一句変えずにそっくりそのままメモするのがポイントです。

 

いますぐにピンとこなくても

(時間が経ってもなかなかピントこないものなのですが・・・)

いつか重要な手がかりになるはずです!

 

 

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剣れいや

 

 

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