こんにちは。
剣れいや(つるぎれいや)です。
以前、「感謝」についての記事を書きましたが、よく「共感しました!」というご意見をいただきます。
【参考記事】
やっぱり、みんな
誰に対しても「きもちよく感謝したい」という想いはあるんだとおもうのです。
ただ、なぜか素直に感謝の気持ちが湧いてこないときがあって
「なんでだ・・・」
となり、モヤモヤしてくる。
そして
感謝できない自分を責めたり、感謝できない原因を考えてみたりしてどんどん無限ループにはまる。
そのうち疲れてきて
「もういいや、どうせ自分の心がゆがんでるんだよ・・・」
みたいな感覚におさまって、現状維持をしていく。
ってなるんだと思います。
ただ、そのままの状態だと、精神的に辛いですよね。
この状態だと
誰に対してもいい気分で接することができないし
だんだん人と接するのがおっくうになってくるし。
自分が本当に何を感じているのか、結局わからないままだし・・・
今回は、そんな方に向けて、かんたんに解説をしてみようと思います。
やりたいのにできない原因は、エネルギーの方向性の矛盾
私はクライアントさんから相談されるときに
その人の中のココロの矛盾に着目します。
そして、多くの方の苦しみを突き詰めていくと
「やりたいのに、できない」
もしくは、
「やりたくないのに、やってしまう」
この2つの自己矛盾が原因となっています。
ちなみに「感謝したくてもできない」というのは、「やりたいことがあるのに行動できない」と同じ原理です。
そして、ご本人はその矛盾に気づいていないことが多いです。
「やるべきだと思ってやっているけど、やっていると無性にモヤモヤ、イライラする」
「絶対やらなければ!と思って取り組むけど、精神的体力的に限界がきてしまう」
そんな感覚で生きています。
そんなときは、自分の中で矛盾するエネルギーがうずまいているんです。
「感謝しなきゃ!感謝感謝!って心がけてるけど、実際のところ一杯一杯。本当は感謝どころじゃないのかも・・・」
「感謝できない自分がだんだん嫌いになってくる・・・私って人としてどうなのかと思ってしまう」
そして、それは
「やるべきだと思っていること」と
「本当にやりたいこと」が
複雑にからまった心境で起きています。
こんなとき、ココロはどんな状態になっているのでしょうか?
ココロの矛盾が生み出すエネルギーの浪費
「感謝してくてもできない」と
「やりたいことがあるのにできない」
という苦しい状況は
同じココロの状態が生み出しています。
やりたいことがあるのに、どうしても行動できない時。
この状況を、自動車で走り出すときの状態に例えてみます。
自動車を運転したことがある方は、なんとなーくイメージしてみてください。
動き出すときのプロセス
車が止まっている状態から走り出すとき
アクセルを踏み込みながら
ゆっくりブレーキから足を離していきます。
すると、車はゆっくり動き出します。
そしたら、周りの状況に応じてアクセルを踏み込みながら、徐々に加速していきます。
いったん動き出したら、動き続ける方がラクです。
目的地を確認しつつ、目の前の状況を判断しながらハンドルを切っていきます。
自己矛盾なく行動できているときの心理状態をたとえると、こんな感じです。
いたってシンプルですよね。
ちなみに
目的地とは、自分が描いている「夢」です。
たとえ、「夢」の輪郭がおぼろげであっても、ひとたび走り出すことができれば、どんどん手がかりがつかめてきます。
だから、準備なんかよりも、まず行動をはじめることが大切なんです。
行動しなければ見えてこないもののほうが多いからです。
ところが、、、
「やりたいのに、できない」
となっている人のココロの中では、猛烈な勢いで矛盾するエネルギーがうずまき
「やりたい派(アクセル)」と
「やりたくない派(ブレーキ)」が
真っ向対立したバトル勃発状態になっているのです。
その状況は、自己矛盾にまみれていて、走り出すことすらできません。
さきほどの車の例に例えるならば
無意識ではブレーキも踏んでいて、さらにサイドブレーキもかかっている状態のまま、意識がアクセル全開にしようとしています。
そうすると・・・
動こうと思ってアクセル踏む。
↓
動かない
↓
「動かない!なんで!???」
と焦る。
↓
もっと強くアクセルを踏み込む。
↓
動かない。
↓
「なんで!???こんなに頑張ってるのに!!」
↓
さらに強くアクセルを踏み込む。
↓
ブレーキとアクセルの齟齬が大きくなり、より大きなストレスがかかる。
↓
脳内が大混乱!
さらに、一ミリも進んでいないにもかかわらず、ガソリンだけが無駄に消費されていく。
という状態になります。
ひとたび自分内での葛藤がおきると、何もしていないのにものすごく疲れますが、実際はこのような状態になっているんですね。
こんなときほど、目の前のことに集中できなくなって、重要な場面でミスを連発したり、大切なことがスコーンと抜け落ちてしまったり。。。
それもそのはず。
行動したり、他人に感謝したりというエネルギー活動は、自分の外側に向けた活動。
自分の外側に向けた活動というのは、いうなれば「外交」だからです。
なのに、自分の内面に問題が山積していたら、外交どころではないわけです。
まずは自分の内側を、平和にしなければならない。
以前に「自律(自立)とは、ひとりひとりが独立国になること」という記事を書きました。
私たちひとりひとりは、自分という国を生きている、と仮定してみてください。
ということは、自分の内側で内乱が起きていたら
貴重なその人(国)の中のエネルギー(活動)と時間とお金は、内乱のために浪費されていきます。
自分の内部が豊かになるためではなく、内部の戦いのためにほとんど使われてしまうのです。
たとえていうなら、国の予算をほぼ軍事費に割いて、さらにそれを内戦に使っている感じですね。
そんな状態では、自分の外側の国と国交を樹立したり、国交を正常化するなんて無理だってことです。
内乱ひとつ治められない国が、一体どうやって他国と協力関係を築けるのでしょうか。
つまり、何をおいても大切なのは、自分の内側を平和にすることであり
内部で矛盾を抱えたままだと、外に向かって動き出せない(たとえ動き出せてもどこかに歪みが発生する)ということです。
自分内平和のために、できること
自分の内面を国家にたとえるなんて、なんだか突拍子も無い話にきこえるかもしれません。
しかし、実際のところ、私たちという存在は
脳科学的にみても、量子力学的にみても、自分の内側で感じることでしか外側の世界を認知できない生き物なのです。
つまり、自分の内側を、外側に投影して生きることしかできないんです。
ということは、まず自分の内側の世界を豊かにし広げていかなければ、余裕をもって他者とコミュニケーションをとったり、自分の可能性の扉を開いていくことはできないのです。
内側の世界とは、自分の内側に広がる自分の国家です。
自分の内側が混乱したままだと、見える世界が歪み、心は傷つきつづけ、自分の中の矛盾するエネルギーも解消されないままになっていきます。
どんどん被害妄想がおおきくなり、引きこもってしまいます。
国の内部で分裂が起きて、勢力が二分され、おなじお互いがお互いを敵視しているとき
そんな状態では、他の国の文化に興味をもったり、体験したり、理解したり、といったココロの余裕は生まれないですよね。
他者に興味をもつこと、他者の世界を感じてみること、他者の価値観を理解することは、自分自身の内側が「豊かな状態」でなければ不可能だってことなんです。
人と心地よい関係を築けない、コミュニケーションが苦手という場合は、まずは他人ではなく、自分の内側に目を向けるほうがいい場合もたくさんあります。
とはいっても、一体どうやったら自分の内側が豊かになって平和になるの?
という疑問がわいてくるかもしれません。
では最後に、自分内平和のために今すぐはじめられるミニワークをお届けして終わろうと思います。
1日に一個でいいから
この記事は「感謝」というテーマから入ったので、ここで私から簡単にできるご提案をひとつ。お届けします。
他人に感謝できないとき、モヤモヤしてしまうときは、
まず自分に感謝してみてください。
たとえば
疲れたから、カフェに入って一休みした。
ってときは
「休憩してくれて、ありがとう」
体力の限界がきて会社を休んだ。
「体を大切にしてくれて、ありがとう」
あなたがどんな状況であっても、外側の人が何を言ってきたとしても、関係ありません。
たとえ世界中の誰ひとりとしてあなたに感謝していなかったとしても、とにかく自分だけは、自分自身に感謝してあげてください。
そして。
この記事を最後までしっかり読んでくれた自分自身にも、感謝してあげてくださいね。
【参考記事】
剣れいや
「感謝したくてもできないとき、まず自分自身に感謝しよう。ココロの矛盾が生み出すエネルギーの浪費」への 2 件のコメント
しんどくて、しんどくて。。。だったんですけど、何でなのかがわからなくて、こちらの記事を読んで納得できました。ありがとうございました!!
レイヤさんのお名前ですが、数年前にも、しんどい時に、「ラータロット」というタロットにお世話になったことがあり、その時のヒーラーさんのお名前も、レイヤさんだったので、ご縁を感じましたww
とにかく!一日一個、自分に感謝ワークしてみます❤️ありがとうございます!!
自分に感謝、したことなかったです!
休憩してくれて、体を大切にしてくれて、ありがとう。なんて、、
なんだか幸せですね。
毎日自分に感謝したいです!
ありがとうございます。