人生の逆風が強い日は、心が折れそうになるけれど
思い出してください。
「風」が吹く理由を。
風とは、何だろう。
風というモノは存在しない。
風は、現象だ。
風は、空気(Air)の動きそのものなんだ。
私たちが泳ぎつづける、大気に満たされた世界。
何もない空間のように見えるけど、たっぷりの空気で満たされている。
私たちが、この瞬間にも吸い込み、そして吐いている、この大気の海。
わたしたちは、人生が変わりはじめるときに、かすかに感じ始めるのだ。
肌に触れる気配で。
そして、人生に吹く「逆風」とは、あなたを取り巻くその大気の質が、大きく変わるサインだ。
大気は、暖かい場所から、冷たい場所へと向かって流れる性質を持つ。
だから、心の中に逆風が吹き荒れる時、あなたは「これまでよりも暖かな世界」へと向かおうとしているはずなんだ。
これまであなたが無意識に選んできた、過去の世界ではなくて、より自分らしく生きられる新しい世界へ。
まだ見ぬ世界へと浮きたつような気持ちと共に、しっかり足場を確認しながら進む慎重さと、消すことのできない情熱。
それらが揃って、いよいよという時に、強い逆風が吹いてくる。
あなたの決意を試すその風は、あなたに語りかける。
本当に、その先へ行く覚悟があるのか。
それとも、たんなる妄想の中の憧れなのか。
もう一度これまでの世界で、何かをやり直すのか。
その風は、あなたに、
最後の答えを、要求する。
あなたの中の答えはいつだって、あなたの中にあり、そして、どんなときでも、あなたの中にしか存在し得ない。
誰かの助言を、言い訳にすること。
誰かの荷物を背負うこと。
それらを、やめるのか。
それとも、続けるのか。
後ろ髪を引かれるのは気のせい。
本当は、だれもあなたを引き止めたりはしない。
怖くてその先の一歩を踏み出せない自分が、自分で自分の後ろ髪に、手をやっているんだ。
その迷える思いが、あなたを呼び戻す幻影をつくりだす。
どんな答えだって、
あなたが出す答えに、間違いはない。
自分を大切にしようと決めて、踏み出した先に起こることは、すべて必要なこと。
だから、人生に逆風が吹いた時は、
外側にいる誰の言葉よりも、
自分の奥深くに響く「答え」に耳をすませてほしい。
剣れいや
「人生に逆風が吹き荒れたとき、思い出してほしいこと。」へのコメント
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