傷ついた王を癒し、女性たちを救ったシェーラザードの知性と勇気。女性性と男性性のバランス

こんにちは。
剣れいや(つるぎれいや)です。

 

 

女性性と男性性のバランスというテーマで、もっとわかりやすく解説したいと思い、なにかいい例がないかと考えていました。

 

そして今回、ある物語を例としてお伝えしようと思いました。

 

千夜一夜物語(アラビアンナイト)というお話の中に出てくる

シェーラザードという女性です。

 

 

ご存知のかたも多いかもしれませんが、ざっくりとご紹介しましょう

 

千夜一夜物語のあらすじ

ある国の王が、妻の不貞を目撃してしまい、怒り狂って妻とその浮気相手を2人ともその場で殺してしまいます。

民衆から慕われていた王でしたが、、怒りと悲しみによって暴挙にでるようになりました。

国じゅうから乙女を連れてきては、夜を共にした翌朝に処刑するということを繰り返すようになったのです。

民衆は先を争って国を出ていき、とうとうその国からは乙女が消えてしまいました。

 

そんな矢先、大臣の娘であるシェーラザードは、自ら王のもとへ行くことを志願します。

大臣は心を痛めましたが、聡明なシェーラザードには考えがあったのです。

 

シェーラザードはその夜、王に物語を語り聴かせました。

 

博識で稀代の話し上手であったシェーラザードの語りに王は引き込まれ、

話のつづきを聴きたいと思った王は、シェーラザードを殺すのを思いとどまったのです。

それからというものシェーラザードは毎晩、王に物語を語り聴かせていきました。

 

1000の夜の後

いつしか、王の心は癒され

 

ついに王は、シェーラザードを妻として迎え入れました。

そして、国には平和が戻ったのでした。

 

 

シェーラザードは、王の傷ついた心を癒し、殺戮の歴史に終止符をうちました。

そして、罪のない女性たちの命を救いました。

 

なぜ彼女には、そんな奇跡ともいえるようなことができたのでしょうか?

 

ここに女性性と男性性のバランスのヒントがあります。

 

女性性と男性性のバランスで奇跡を起こす

男性性の2種類のエネルギー

シェーラザードは、誰に頼まれたわけでもないのに、自分から行動を起こしました。

 

まず自分が立ち上がる。

率先して勇気ある行動をする。

これは男性性の火のエネルギーです。

 

そして、火のエネルギーだけでは無鉄砲になってしまうところを、

きちんとした考えをもとに判断している知性。

これが男性性の風のエネルギー

 

シェーラザードは、男性性の2種類のバランスを使いこなしていたのです

 

 

しかし、それだけではないのです。

 

 

女性性の2種類のエネルギー

国のために、殺されるかもしれない状況で王に身を委ねるという自己犠牲の精神。

そして傷心の王に対する慈悲。

これは、女性性の水のエネルギー

 

そして、毎晩王のそばに寄り添い

継続して語りつづける根気強さは、女性性の地のエネルギー

 

シェーラザードは、女性性の2種類のバランスも使いこなしていました

 

だからこそ、ひとりの人間が国を救うという

奇跡ともいえるようなことを成し遂げることができたのですね。

 

 

とにかくバランスが大事。

私が思うに、男性性のエネルギーだけでは、王の心は癒えなかったと思います。

男性性のエネルギーは、過剰になると成果主義になり、目的を達成することに集中しすぎて、せっかちでギスギスした感じになります。

成果を急ぐあまり、こちらの要求をつよく押し通そうとしたら、相手の反感を買って計画が頓挫することだってあるわけです。

 

目的意識はもちつつも、

相手の気持ちを感じ取り、察する(水)こと、焦らずじっくり信頼関係を築く(地)ことが大切なのです。

これらは女性性のエネルギーですね。

 

また

女性性のエネルギーだけでも、うまくいきません。

 

女性性のエネルギーだけだと、なかなか思い切りがつかないので

率先した行動ができず、そもそも王の元に行く決断ができなかったことでしょう。

 

怖れを克服して現状打破するには、強い目的意識とともに、情熱勇気が必要です。

また、感情や想いで胸がいっぱいになり、冷静思考が働かなくなると、女性性でバランスを崩してしまいます。

 

4つのエネルギーは、これほどまでにバランスが大事なわけなのです。

 

 

 

剣れいや

 

 

「傷ついた王を癒し、女性たちを救ったシェーラザードの知性と勇気。女性性と男性性のバランス」へのコメント

コメントはありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です