こんにちは。
剣れいや(つるぎれいや)です。
いきなりですが
私は、対症療法がキライです。
なにかを「もんだい」だと感じているなら
根本的なところを見てあげる。
そして、それを解消することが
時として痛みを伴うことであっても
そこをクリアすることで、必ず
本当に良い状態、本当の幸せがやってくるから。
自分がそうだったから、なおさら、そこに信念があります。
そう思うようになったのは、
私が過去の仕事から学んだ教訓があるから、
なのかもしれません。
今回は、
私が過去に、10年間たずさわってきた
「家」と「傷」に関する
お仕事のこと。
またしても深い話ですが
私の今の仕事に対する信念につながっている
とても大切な部分でもありますので
お伝えすることにしました。
思い返せば過去の10年間、
私は
見ず知らずの場所に
初対面の方を訪ねて行き
その方のお話をうかがい
その方が「一番お困りの部分」を
経験と知識を使って見極め
私にできるかぎりのベストなサービスを行い
お客さまに「安心」していただく。
そんな仕事をしていました。
その職業とは?
実は
「内装関係の職人」です。
簡単にいうと、お家の傷をなおす、お仕事です。
床、扉、枠、ときにはアルミサッシも・・・
お客さまの大切なお家に
ちょっとでも傷があると
そこに暮らすお客さまも、
見るたびに気になってしまったり
悲しい気持ちになったり
「あのとき私がつけちゃった、あの傷~!」
という感じで
自分を責めてしまったり・・・
要は、気持ちが落ち込んでしまうんですよね・・・
そんなときに、
職人である私がお訪ねするわけですが
お客さまが
「一番気になってしまっている部分」をお聞きし
そこを一番ていねいに治すことを心がけていました。
木目の流れや、
色合い、ツヤを見極め
きれいに埋めて
色を乗せて
木目を再現し
ツヤを合わせ・・・
離れて見て
近づいて見て
通りすがって見て
もう、最初に何があったのか分からないくらい
気にならなくなったら完璧です。
そんな仕事ができたときは
お客さまにも、
びっくりして、喜んでいただけました。
「まるで魔法みたいですね!!」
「これは芸術の域ですね!」
びっくりして、喜んでいただけて
ひとときのエンターテインメントを提供しているような気持ちでした。
そんな、お客さまの晴れやかな、キラキラしたお顔を見るのが、ささやかな幸せでした。
でも、結局私は、そのキャリアの一切を捨ててしまいました。
なぜ、そんなにやりがいがあった仕事を捨てたのか。
その裏事情と理由を、お話したいと思います。
実際は、私が行っていたその仕事の大半は
建設メーカーからの依頼でした。
そして、お客さまのご自宅に伺ってのお仕事よりも
「建設中の現場」で行うことが大半でした。
「え?なんで建設中に?」
そう思いますよね。
私も最初はそう思いました
こんなところで業界の裏事情をバラしてしまうのか・・という感じですが
思い切ってバラします。
隠し事はしたくないからです。
小規模だけど、こだわりをもって
ていねいにお家を作っている地元密着型の工務店は別として
大手は
短期間に一気にマンションや建売住宅をつくって
大量に売りさばくことで、利益を出しています。
そのため、
じっくり丁寧にお家をつくっていたら、
コストがかかりすぎて利益が減ってしまうのですね。
大企業は、人件費がすさまじいからです。
なので、最短でお家をつくるために、
猛スピードで作業します。
そうすると何が起きるのか?
大工さんや、その他のいろいろなメーカーの職人さんの仕事が「アラくなる」のです。大雑把に、粗雑になるんです。
うーん、これじゃニュアンスが伝わりきらないかな。
もっとストレートに言いますね。
乱暴になるんです。
その結果、
新築で、まだお客さまの手元に渡っていないお家に
傷がついてしまうことが多々あるのです。
というか、正直に言いましょう。
大半が傷だらけです・・・・・・・・・;
私は、
行ったことのない場所に行ったり
木に携わったり
色を使って仕事をするのが好きだったので
10年間も続けることができたのですが
実際に、
10年間、業界を見ていて、げんなりしていました。
いちばんショックだったのは
同じ現場に入っていた大工さんに、
からかうように言われた、この言葉。
「ア、傷つけちゃったー!
でもおたくの仕事が増えるからいいよね?
傷があればあるほど、儲かってしょうがないんでしょー?
もっと傷つけちゃおうかなー」
こんな厭味を、ぶつけられたときでした。
「何を言うんだこの人!
誠意をもって仕事してないのか?
それとも、がんばっても無駄になるからあきらめてるのか
私は、こんなふうに仕事が増えて、
収入が上がっても、ちっとも嬉しくなんかない。
なんだか、
適当な気持ちで仕事をしてる人の尻拭いをしてるみたいだ。
私の仕事って、一体何の価値があるんだろう・・・」
そう思い始めました。
私が頑張って腕をあげるほど、
他の職人さんは、
どんどん手抜きをして、仕事が雑にになっていく。
この不毛な感じ。
大工さんが、適当な仕事しちゃっても、
現場監督は「あの人にたのめばいいや」になってしまう。
わたしは、そんな
「あの人」には、なりたくないと思いました。
私は、きっと、
ここにいて頑張り続けることで、
この業界の悪い状態を維持してしまう。
悪しき状態の維持者のことを「イネイブラー」と呼ぶらしいのですが、まさにその状態になると感じました。
それは、ものすごく良くないことのような気がする。
「でも、収入がなくなるのは困るから、今はしょうがない。もう少し頑張ろう」
そんな矢先の2011年、東日本大震災がありました。
「このままじゃ嫌だ」
このまま、納得いかない人生のまま、終わるかもしれないのは嫌だと、痛切にかんじました。
それからしばらくは、自営業で頑張りましたが
ついに、気づいてしまったのです
私は、家の傷を治すことを、
なにかの代償行為にしてたのかもしれない。
・・・
本当は、じぶんの心が傷ついていたんだ。
私がほんとうに治したかったのは、
家のキズじゃない。
じぶんのココロだ。
これまで見ないようにしてたけど
本当は、
じぶんや、傷ついている人のココロを治したかった。
そして、2015年、
ついにその業界のキャリアを、人脈ごと全て手放しました。
ずっと使いつづけて手に馴染んだ、愛着のある仕事道具も、全て。
その後、
自分のココロの傷と向き合い
回復していく過程で
他の傷ついている方にも、
その道筋を伝えていけるのだということに気づき
情報発信するようになりました。
・・・
そして今
紆余曲折を経て
女性性と男性性のバランスの専門家
そしてスピリチュアルアーティストとして
活動しているわけですが
あの頃の教訓が、
今の私の仕事に対するポリシーになっています。
本当の意味で、良くなるためには
対症療法になってはダメなんだ。
対症療法を行うと
悪い状態を維持してしまう。
だから、本気のお客さまに、
根本的な「もんだい」と向き合って
クリアして
新しい世界で、ほんとうの意味での
やりがいや、喜び、幸せを感じていただきたい・
そう願うのです。
とは言っても、
今すぐに向き合うのは辛すぎる!
という方が
たくさんいらっしゃるのは感じているし
根本的に・・とは言っても
なにも、わざわざ辛いことを
辛い思いでやる必要なんか無い!と思うんです
私は「人生は楽しんだほうがイイ!」と
当たり前のように思っているタイプなので
どうせ乗り越えるべきモノがあるなら
冒険するような気分で!
ときには非日常のような空間で
ワクワクしながら、
情熱的にチャレンジしたほうがいい
そのほうが、人生楽しめる。
「苦労を乗り越えた先に、幸せが待っている」
「だから、今は苦労を耐えしのぶ」
それは戦時中の概念だ。
その当時は、そうするしかなかった。
だから当時は、仕方なかったんだ。
でも、今はもう
時代が変わった。
苦労なんか要らないから
たった一度の人生、
夢に向かって冒険しようよ!
というのが私のスタンス。
だから、従来のカウンセリングとか、セラピーとかのイメージが、
そんなに好きじゃないのかもしれません。
だって、
カウンセリング、とかセラピーって聞いた時に、
別にワクワクしない。楽しそうじゃない。
というのもあって現在、
提供メニューを大幅に改革、リニューアル中です。
根本的な部分を解消することをベースにしながらも
これまでの、
問題解決に焦点を当てたカウンセラーとしての「自分」をとらえなおしたら
もっと自分らしくいられて、
もっとお客さまに喜んでいただけるものが、あるはずだから。
みんなが、もっともっと解放され
みんなが生きる喜びをとりもどすために
もっと楽しく
幸せな人生を、みんなで手に入れるために
お客さまにとっての
幸せな世界をとりもどす
そのための道案内をしたいから。
苦痛じゃなくて、幸せに意識を向けて。
色あせた日常ではなく
いろどり豊かで鮮やかな
幸せに満ちた、ご自身の世界をとりもどしてもらいたいから。
私の活動に興味を持ってくださっている方々に向けて、
今、色々と準備しています。
気になる方は、ぜひ今後もチェックしてみてください。
剣れいや(つるぎれいや)
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