イメージと事実は違うね

 

 

私たちが、ばくぜんと抱いている

いろいろなモノゴトに対する「イメージ」

 

 

世の中の常識や世間のアタリマエは

ほぼ、ひとびとの抱く「イメージ」で出来あがっている。

 

 

でも、イメージがそのまま真実であることは、めったにない。

 

 

雲はときに、もくもくしていて、しっかりとしたカタチがあって、手に取れそうだけど、

近づいてみれば、水蒸気やチリや氷のつぶのあつまりだ。

 

 

 

たとえば、工事現場のショベルカー。

大きな音を立て、どんな建造物も簡単に破壊できてしまう。

そのパワーに恐怖すら感じることも。

 

しかし、そのパワフルなショベルカーを運転する人ってどんな人なのか、イメージしたこと、あるだろうか?

 

 

私は昔よく間近で、ショベルカーをあやつる人を見ていたことがある。

ショベルカーの運転は、繊細なコントロールと、人を思いやる優しいココロがないと、務まらないようだ。

 

たとえるなら、ショベルカーのあの巨大な腕の先の巨大なショベルで、子猫の頭をなでてあげられるくらいの。

 

 

昔きいた話では、

ショベルカーの達人になると、空き缶を倒さずにショベルですくいあげることができるらしい。

 

そのときは内心

「まさかぁ・・」

と思っていたが

 

実際にショベルカーを見ていると、ほんとうだなこりゃ。と、感じた。

 

 

むしろ、繊細さや優しさがなければ、ショベルカーはただ破壊するだけの凶器だ。

 

 

数センチ、数ミリ単位で繊細なコントロールを行いながら、

土砂を掘削したり

ものをはこんだり

しながらも

 

周囲に人がいたら、その人の命の安全を最優先する必要がある。

 

 

そういうのを見て思うけど

やっぱり、実際に見て、接して、触れて、感じなければ

イメージって、くつがえされないものだな、ということ。

 

どんなに信用できる人から聴いたとしても、それはただ、情報として脳に入る。

 

 

じぶんで体感して、感覚におとしこんで、はじめて意識が、かわる。

 

 

あ、ショベルカーからまなんだこと、もうひとつ。

 

強大な力をもつものほど

自制心と、優しさ、繊細さを

必要以上に心がける必要があるんだな、ということ。

 

あと、どんなに忙しくても

状況を静かにみつめることのできる冷静さ。

 

 

パワーだけを追い求め、

自分のちからを誇示して

その影響力に酔いしれていては

 

 

怖れて従う人はいても

真の仲間は得られない。

 

そういうもの。

 

 

 

剣れいや

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