セミナー講師に怒られて気づいた己の封印

セミナー講師に怒られて気づいた己の封印

 

こんにちは、剣れいやです。

 

みなさんは、どんな場処で生まれ育ちましたか?

私は

 

お寺と、お墓と、火葬場のとなりで生まれ育ちました。

そんな3点セットの近くで遊ぶとなれば

 

遊び場はもっぱら

お寺か、お墓か、火葬場の駐車場でした。(ゲゲゲの鬼太郎か

 

その話をすると皆一様に

「ええええーー??」と

眉をひそめられたり

 

「そうなんだ…」と

若干の哀れみと、憐憫の表情をみせてくれるのですが

 

私はその度に、

よっしゃ!ウチって激レアな環境だったんだ!!

と、胸の中でガッツポーズをしていた気がします(笑)

 

はい。

私は「人と同じ」であることが嫌なタイプなので

世間的に良いとか悪いとかではなくて

「レア」なほうがテンション上がるのです。

 

むしろ場所柄、田舎の暴走族とかがタムロしたりしないので
(さすがに彼らも怖いんでしょうか?)

 

いつも静かでいい場所でした。

 

高校時代はよく「家に帰りたくない派」の友達と

火葬場の屋外ロビーのソファで夜中まで話したり

そのまま火葬場のソファで朝までダラダラしていたこともあり

 

今思えば、あの

「墓」「寺」「火葬場」の3点セットは

私の心のオアシスだった気がします。

セミナー講師に怒られて気づいた封印

 

そんなレア好きの私ですが

今の仕事や、今進んでいる道を選んだ理由も

そんなもんだと思っていました。

 

つまり、頭で「レア」な人生を選ぼうとしてるんだと思っていました。

 

しかし、あるセミナーで、講師の方に怒られたことをきっかけに、これまで思い込んでいたすべてが崩壊しました。

講師の人が投げかけてきた質問は、「その道に進んだ動機は何なのか?」でした。

わたしはその時、社会的に立派だと思われそうな、もっともらしい理由をつらつらと述べました。

 

講師の方は、洞察力のある方だったのでしょう。その方が、こう言ってきたのです。

「そういうどこにでも転がってるような、教科書に書いてあるような理由が聞きたいんじゃない。世界中であなたにしか答えられないような理由があるはずなんです。あなたにしか分からない、めちゃくちゃ個人的な理由があるはずなんです

 

そのとき、頭をハンマーで殴られたくらいの衝撃を覚えました。

それと同時に、なぜだかわからない猛烈な不快感と、むしゃくしゃした怒りがこみ上げてきたのです。

 

そのセミナーが終わり、駅から家までの夜道をイライラしながら歩く道すがら

私がその講師の人に怒っているわけではないことは薄々感づいていましたので、ムシャクシャしながらもフル回転で自分の遠い過去の記憶を掘り下げていきました。

 

自分が今の道を選んだ理由・・・

掘り下げて、掘り下げて

 

これ以上掘るのは辛い!

もうこれ以上見たく無い!

 

ってとこまで掘ったときに、

核心をみつけたのです。

 

ものすごい衝撃が走りました。

 

 

幼い頃から、なんども触れて来た記憶。

純粋な疑問。

それは

 

「なぜ、この人は、死ななければいけなかったのだろう」

 

でした。

私が幼い頃から、繰り返し経験してきた身近な人の死。

その中には、納得のいかない死もありました。

私のなかにずっとあった「想い」が、無意識に私を突き動かし、この道に進ませたのだと知ったのです。

 

あまりの衝撃に、涙が出てきて抑えられませんでした。

 

幼かった私は、「死」について、ずっと消化しきれない思いを抱えていた。

そして、それを私は、見たくなかったのです。

 

意地でも封印したかった。
表向きの一般的な理由や、自分はレアなものが好き、とか、理由は何でもよかった。
真実から目を背ける事さえできれば。

 

講師の方に鋭い指摘をされ、封印したソレを見なければいけなくなって、全力で回避したかったから、イライラしたのです。

 

 

頭で考えて出てくるような理由なんて

本当の理由ではない。

 

本心はもっと深くにあり、

純粋かつ生々しいもの。

 

これまでの自分が、いかに自分の深い部分を見ずに生きていたのかを知りました。

 

 

私が抱えた「死」についての思いは、また改めて記事にしたいと思います。

 

 

 


2年後、ようやくこの記事の続きを書くことができました。

「死」について。

 

剣れいや

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