【詩】守るという名目の、監禁と侵害

 

 

 


 

これまで私は、自分に対して横暴だった。

 

結果を出すために、

感覚を殺すことだけひたすら要求した。

 

 

 

 

レールから外れる日。

 

私を包むベール。

 

それは、私を衛るという大義名分によって幾重にも重なった

私を侵害しつづける概念。

 

 

私を包むそれに、内側から刃を向ける。

 

 

 

自らの皮膚のように変化したそれを切り裂くとき

想像を超えるすさまじい痛みを思い

 

ためらい

うろたえる。

 

 

しかし、それは

自分の皮膚に擬態した

呪われた鎧だ。

 

 

私はそこから出て

生身の人間として生きる。

 

 

 

 

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