こんにちは。
剣れいやです。
「自信を持ちなよ」と言っている人を見かけて、ある時ハッとしました。
そりゃポジティブでいられることは、気持ちのいいことかもしれませんが、
本当は不安なのに、それを覆い隠すようにポジティブなフリをしていると、
本当に対処しなければいけないような大切なことがスコーンと抜け落ちてしまったり、
モヤモヤして結局ネガティブになったりして、
結果的に、さらに自信が無くなってしまうこともあります。
無理やり気持ちをポジティブに持っていくより、そもそも自信が持てないのはなぜなのかを追求していくと、根拠のない自信を持つよりも大事なことが見えてきます。
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初めてチャレンジすることや
やり直しのきかない本番に挑まなければならないとき
どうしようもない不安に襲われることがあります。
そんなとき
「大丈夫だよ、自信を持ちなよ」
と励まされることがあります。
周囲の人たちは、元気づけようとして言ってくれているのだとは思います。
しかし、自信を持てといわれて、
「うん!そうだよね!」と自信が湧いてくるなら、誰も苦労しないと思うのです。
今日は、なかなか思うように出し入れできない、厄介な「自信」について、書いてみようと思います。
そもそも「自信」とは何なのか?
「根拠がなくても自信を持て」
「そんなに心配せず、ポジティブに考えていれば大丈夫だよ!」
と言われて
「そうか、確かにそうだ。悩んでいても仕方ない。」と一時的に思うことはあるかもしれません。
しかし、一旦不安に飲み込まれてしまうと、大抵の場合は、なかなかポジティブには考えられなくなってしまうのではないでしょうか。
「自」分を「信」じる、と書いて 「自信」。
つまり、自信が持てなくなるという状況は
自分を信じられないということ。
自分を信じられない。
未来のその状況に、自分が理想的な結果を残すことができないのではないかという不安。
本来であれば、肩の力を抜き、これまでやってきたことが身についていることを信じて、どんな結果になろうとも結果をすべて受け止めよう、と決意することで、自分に対する安心感を生み出すせる状態が理想です。
結果にとらわれない、自然体でリラックスした状態こそが、成功の秘訣だからです。
しかし、漠然とした「不安」があることで、頭の中をごちゃごちゃさせ、緊張で体を固くさせている。
つまり、「不安」が「自信」を阻害しているのです。
自信が持てない原因は、根拠のない不安である。
自信が持てないのは、自信が湧いてこないからではなく不安が邪魔しているから。
それでは、「不安」とはなんなのでしょうか。
何かを恐れている感じは、しますね。
では、「不安」は「恐怖」なのでしょうか。
実は・・・
恐怖と不安は、違うモノなんです。
恐怖は、具体的な何かを恐れているときの感情。
不安とは、漠然とした何かを恐れているときの感情。
具体的なものや状況に対する「怖れ」と、「不安」は明らかに異なるものなのです。
「不安」なままにしておくと危険な理由
さっきの「なまはげ」の例でいえば「恐怖」は対処のしようがあります。
なまはげ に襲われる!だったら
・家の奥に隠れる!
・裏口から逃げる!
など、現実に解決できるかどうかは別として、具体的な対処法が出て来ますよね。
でも「なんだかわからないけど不安」なままで放置するというのは、思考停止状態とも言えます。
これでは、身動きがとれません。
ほんとうは自信がないのに、無理やりポジティブ思考のふりをするのは、自分に嘘をついている状態です。この状態では、人は不安という痛みに耐えかねて、一次的な快楽を求めたくなります。そのため、時として現実逃避をしてしまうのです。
自信はないけど、きっと大丈夫だろう・・・
そうやって根拠のない自信を持つということは、自分の内側を直視せずに「ポジティブ思考に逃げる」という危険と隣り合わせなのです。
「不安」を「恐怖」にすることで安心できる
では、どうすれば不安による現実逃避を行わずに、地に足のついた解決ができるのでしょうか。
それにはまず、「不安」をハッキリと、具体的に認識できるようにすること。
具体的にすることで、自分がなにを恐れているのかを客観視すること。
これが重要です。
剣れいや
「根拠のない自信を持つのではなく、根拠のない不安の原因を知ることが大切。」へのコメント
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