こんにちは。
剣れいや（つるぎれいや）です。

 

最近いろいろなクライアントさんとお話していく中で、よく出てくるキーワードがあります。

それは「気持ち」と「行動」というキーワードです。

 

「気持ち」と「行動」を同じ世界のものとして、同じ次元で考えてしまうことで

多くの方が苦しんだり、たくさんの疑問が生じたりしているんだと感じます。

 

今回は、その２つのキーワードがどんなふうに関係しているのか？

（むしろ、どれほど無関係なものなのか）を解説していきます。

 

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気持ちの世界と行動の世界

 

気持ちは、ただそこに存在しているもの。

行動は、目的があるときに、はじめて使われるツール。

 

 

この２つは、天と地くらい、ではなく

天と地の差よりも、さらに根本的に違うものなのです。

 

 

 

「気持ち」というのは

女性性（Be）の世界のものであり

ただ、そこにある。善悪の概念が無い世界です。

 

「行動」というのは

男性性（Do）の世界のものであり

目的を達成するためにあらゆるツールを使い、機能させる世界です。

 

 

この２つがどれほど違うのかというと

例えていうなら

 

「国家の選挙のシステム」と

「太陽系」くらいの

次元の違いがあります。

 

 

選挙のシステムは

国家という概念を維持するために

「意図して作られた機能」

（Doの世界）ですが

 

 

太陽系は、ただそこにある。

 

太陽はただ存在し、その周りを地球や水星、土星などの星々がめぐる。

 

地球の周りを月が回ることで

私たちの目には太陽や月が昇ったり沈んだりして見えています。

 

そこにいいも悪いもなく

ただ、存在している世界（Beの世界）です。

 

 

 

行動（Do）の世界は

目的があってはじめて機能します。

 

つまり、目的がなければ動く意味がない。

目的がはっきりしないものは無意味。

という世界なのです。

 

 

 

気持ち（Be）の世界は

理由などなく、ただそこにある

「存在」の世界です。

 

太陽系の星のなかで、

どの星が悪いとか良いとかが無いように

気持ちに善悪はありません。

 

そして「感じていること」に間違いはありません。

感じていることがすべてです。

 

「こう感じるなんて、私はおかしいんだろうか？」

「すぐ、こんな気持ちになるなんて・・・私ってダメだな」

 

そうやって自分を疑ったり、責めたりすることがあるかもしれませんが

気持ちの世界は、ただ存在する世界なので、

いいとか悪いとかじゃないんです。

 

ジャッジ自体が無意味だということです。

 

 

 

これまで、私たちの世界は男性性優位社会でした。
（男性優位社会ではないですよ）

 

 

男性性優位社会とは

目的意識を持ち

前に進み続け、結果を出すことだけが大切で

それが出来ているかどうかによって、社会的な評価が分かれる。

 

という価値基準の社会です。

 

そして、そういう社会を維持するために

教育制度もできました。

 

その教育によって、多くの人が

結果を出すために生きる人間としての常識、価値基準を持つようになったのです。

 

現代社会で

鬱やひきこもり、ニートなどが社会現象になっている背景には

 

男性性に偏りすぎたことで

男性性と女性性のバランスを崩した状態が、根底にあります。

 

 

つまり、本来ただ存在していいはずの

気持ち（Be）の居場所がない。

 

そして、みんなが気持ちを出せず

みんながみんな一杯一杯なので

 

ホンネを話せる場がない

ホンネを出せる相手がいないのです。

 

 

そんな、Beの概念が失われた社会では

 

「気持ち」をいうと、

「じゃあ、どうするの？」
「だったら、〇〇しなきゃね」
「じゃあ、いつからやるの？」

というふうに、Do（行動）の世界の言葉で返されるわけです。

 

そこで

「私は気持ちを言っただけなんだけど」

と言うと

「やらないなら言うな」
「解決する気がないなら口に出すな」
「改善する気もないのに愚痴るな」

 

というように、またDo（行動）の世界の言葉で返されます。

これでは、コミュニケーションが成り立たないのです。

 

そもそも多くの場合、勘違いされているのですが

コミュニケーションというのは、気持ちを伝えあうことです。

 

気持ちをいう、

気持ちを受け止める。

そして自分の気持ちをいう。

相手の気持ちを受け止める。

 

これがコミュニケーションの本来の姿であり

 

「じゃあ、どうするのか？」

とアドバイスに持っていくというのは

 

コミュニケーションではなく

コンサルティングです。

 

 

気持ちを言っただけなのに

頼んでもいないのにコンサルティングされ

解決策を提示されるわけですから

 

気持ちは行き場がなくなり

気持ちを否定された形になる。

その時点でコミュニケーションではなくなってしまうのです。

 

まとめ

コミュニケーションとは、気持ちを伝えあうこと。

 

気持ちをいう、

気持ちを受け止める。

 

そして自分の気持ちをいう。

相手の気持ちを受け止める。

 

 

剣れいや